やちよ絵手紙の森美術館

『時を楽しむ』(2024年7月の絵手紙エッセー)

『時を楽しむ』(2024年7月の絵手紙エッセー) 一年・三百六十五日、一年・十二ヶ月
赤ちゃんからお年寄りまで
お金持ちから、貧乏人まで
誰もが平等に与えられている『時間』
若い時には、とにかく一日、一日を
時間に追いかけられながら生きる事で
精一杯だった。三十代、四十代
社会の歯車の中で家族を守り
少なくとも、小さな幸せを感じながら
時間という貴重な一瞬を、特に
それほど気にせずに生きてきた
だが、少し一段落した五十代を迎え
ふと、顔の表情に陰りを感じた六十代
おや、思うように疲れが取れない七十代
振り返れば、この貴重な時間を
『時・とき』として考えていなかった
今頃になって取り換えしのつかない
とても大切なものだったと気がついた
さあ、今からでも遅くはない
一日、一日、のんびり、ゆっくり
『時』を楽しんで生きてみようと思う

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