空ではひばりがさえずり 白い雲は真綿のように浮かび 新しい木々の芽はお日様に向け ばんざーい、と両手をあげている 何もかもまるで生き返った様に 輝いて、私の想い出箱の鍵を開けた そう、あの日も桜の花が満開で 通学路の土手 […]
2015年,
冷たい風の日も暦の上では、もう春 何となく陽射しに柔らかさを感じて 思い切って窓を全開にしてみた 窓辺の桜草の鉢植えも心地好さそうに 優しげに揺れている。そして その桜草の鉢植えの横に二つ 金色に光る貝が並んでいる お内 […]
山里の村をすっぽり隠した雪は もう春が来ないのではないか?と 思うほど、深く深く積もっている かまくら、雪投げ、そり遊び そりゃあ昔 雪国で育った子供らはいくらでも 雪遊びにたけていて少しぐらいの雪なら いつまでも外で遊 […]
朝日の輝きが一段と目に眩しい いつもの朝なのに いつもの時が流れているのに何故か 暦が新たになった、と言うだけで 朝が違っているように思う 『今年もどうぞよろしく』 誰かと出会う度に交わす言葉も 生きていればこそ 生きて […]
街じゅうが何だか賑やかになって来た デパートの歳末商戦は一段と活発で 一年のしめくくりこそは今だ!と 言わんばかりに熱気を帯びている そんな中、静かな師走を迎えているのは 買ってきたばかりのシクラメンの一鉢 窓辺の白いカ […]
2014年,
紅葉前線も南下し秋の行楽も終盤 あれほどカラフルだった木々の彩りも 少しずつ辺りの景色が色あせて見えます 暦にふと目を向ければ、残り一枚 一年の月日が何と早いことでしょう 夕暮れ時の少し冷たい風にも 冬の到来を感じるよう […]
秋は果物屋の店先から始まって行く 昨日まで夏野菜や果物が 山ほど積まれていたかと思ったら 気が付くと栗や柿、ぶどうや洋梨たちが 我が者顔をしてワゴンの上に鎮座している それぞれの形、色、香り、どれもこれも その季節を彩る […]
あれほど厳しい暑さも 朝夕には少しずつ陰りが見えてきた 薄暗い夕暮れともなれば草むらからは 虫たちの鳴き声が聞こえてくる 季節は確実に秋の足音を忍ばせて 近付いて来ているようだ 春夏秋冬、季節の巡りがそうであるように 人 […]
強い陽射しが夏本番を感じさせる 裏山の木立ちの中で蝉の声が聞こえる 現在、この季節 子供たちは夏休みに入ったけれど 甲高い賑やかな声はどこからも 聞こえて来ないのは不思議? 昔を話せば笑い話になるが この頃は公園からも家 […]
日増しに夏の気配を感じて来た 小さな家庭菜園の野菜たちも みんな勢いづいて元気に空を仰いでいる それぞれの形、それぞれの味 どれ一つ同じものは無くて その天分に素直に従いながら生きている さて、私はというと、、、、、。 […]
六月の風はやわらかい 木々の葉は真新しくて緑がやさしい その緑葉の間をくぐり抜け ゆるやかに風が通り過ぎてゆく 取り立てて何ということのない暮らし ごく普通の当たり前のような暮らしが とても貴重で大切な時間の流れだったと […]
穏やかな五月の空が広がっている 川沿いの遊歩道を歩けば 田んぼを耕すトラクターの音が のどかな田植えの光景と重なる 早苗田の水面すれすれに ツバメが飛び交い、そして 遠景には瓦屋根の上にコイノボリが ゆうゆうと泳いでいる […]
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