桜の花が見頃を迎えた その桜の下の校門をくぐり 夢いっぱいに歩いて行く姿は 誰が見ても輝いて見える たとえ危なげな足取りであっても 道に迷いそうであっても 先に手を出してはいけない 黙って見守る勇気を持ってほしい 遠くか […]
2012年,
窓べの陽射しに少しずつだが 春を感じるようになった 風も外の風景もまだ冬の装いだけれど それでも隅々に春はちゃんと来ている あれから一年 三月十一日は間違いなくやって来た 月日は走馬灯のように流れて 漸く、立ち上がろうと […]
暦には立春とある しかし、風は頬を刺すように 冷たく、マフラーだけは欠かせない それでも庭先の梅の古木には 白い小さな蕾もだいぶ膨らんで ぽつり、ぽつりと咲き始めている 足元に目をやれば毎朝、ガラスを 突き刺したような霜 […]
さてさて、勢いづく辰年が幕を開けた 天空かけ登る龍が珠玉を口にくわえ 思う存分、動き回る様は いかにも勇ましく天の助けとばかり 期待に胸が膨らむ 人知を越えた采配を 誰もが幸せになる道筋を 日本中の全ての人が この国に生 […]
ふと気が付くと冷たい木枯らしに コートの襟を立てて歩いている いつの間にか街は師走の賑わい まるで、何事もなかったような 人々の暮らしは100%の幸せが いっぱい詰まっているような そんな平和で明るい街に見えくる だけど […]
2011年,
カレンダーも残り二枚となった。 朝夕の冷え込みが一段と身にしみて もうすぐ冬が来ることを知らせている カサコソ、カサコソ、カサコソ、、、。 色付いた枯れ葉たちの賑やかな声が 木の枝から離れる準備をしている 『今年はいろん […]
夏が終わり、九月の暦を迎えると 急に秋めいた気分になってくる 子供たちは二学期が始まり、昼間の 公園が急に静かになった 新聞の折り込み広告は日帰りの旅や 海外旅行の案内が目立つようになり 毎日が日曜日、中高年向けの旅の誘 […]
ふと気が付くと暦は十月 食卓には秋の実りが並べられて 食欲をそそる季節の到来を感じる 辺りはすっかり秋、私は慌てて夏物の しまい支度を始めた。今は 少し色あせたTシャツもブラウスも 買ったばかりの頃は、何処へ着て 出かけ […]
ジリジリ、ジリジリ、、、。 真夏の陽射しは容赦なく照りつける 木陰を探しても人の気配すらなく 皆、どこへ行ったのか?辺りを見回す 涼しさを求めてデパートに入るが 去年と比べて快適な温度ではなく かといって、何処へ行けば体 […]
気が付けば季節はもう初夏の兆し 月日が過ぎるのを忘れるほど 色々な事が起こって忙しい毎日 あの大震災の傷跡はまだ生々しく 一体いつになれば心安らぐ日が 来るのかと、テレビをつける 今日も一日、家族全員 何事もないように祈 […]
木々の緑が、色鮮やかに深みを増し 六月の爽やかな風に揺れている 陽射しと言えば、 時折つよい顔を見せながら、夏へ 夏へと向かって行くのだろう。 おや、あれは? 葉影の下の仄かな赤い実は、甘い滴が こぼれ落ちそうなほど熟し […]
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