2021年9月の絵手紙エッセー『秋の到来』
朝夕ともなると草陰から 秋の到来を知らせる虫の音が 聞こえてくるようになった コオロギ、馬追い、鈴虫、などなど どの声が、どの虫か?は 知らないけれど、鈴虫の鳴く 羽擦れの美しい音だけは判る リーン、リーン、リリ~ン 何とも秋の夜長の楽しみである 今年の夏も厳しい暑さだったけれど 秋の到来の虫たちの声は どことなく心寂しくも感じてしまう 戦い済んだ後の安堵感というか? 名残りとも言うような やっぱり秋はもの思いにふける季節 少し疲れた夏の体や心に 透き通った音色の虫たちの鳴く声は 静かに癒されるオアシスのようでもある コロナ禍の暮らしにも慣れたけれど やはりマスクの無い、笑顔の見える 秋の日のティータイムにしたいものだ |