やちよ絵手紙の森美術館

2021年6月の絵手紙エッセー『だいじょうぶ』

2021年6月の絵手紙エッセー『だいじょうぶ』 裏庭の日の当たらない場所で
ひっそりと咲く母子草を見つけた
誰の目にも止まらないような地味な花
いつも自分を主張しない静かな花
ただ、ひっそりと自分の役目を知り
ただ、黙って小さな黄色お花を
咲かせながら、その季節が来れば
今までの秘めた強さを発揮する
白い産毛のような葉の上には
小さな種を乗っけて
風が吹くのをひたすら待っている
他力本願?
そんな生き方もあるんだね
がむしゃらに前に出なくても
そのままの自分でいる事が
最善の策と信じている
それが強さなんだと、私は思う
自分から必死に生きようとせず
まだ、まだ、諦めきれない私を
そっと笑って見上げているような
母子草を好きになった

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