2020年8月の絵手紙エッセー『笑顔のごちそう』
いよいよ夏本番がやってきた 長い雨続きの鬱陶しい日々も 豪雨災害の大きな爪痕を残して 夏を迎えた。今年もまた酷暑の日々を 覚悟しなければならないけれど それにもまして今年の夏は マスク着用の夏と戦わなければならない 街行く人の笑顔すら見えない夏 涼しげな服装でも笑顔は曇ったまま 眼差しは険し気に 汗だくの額にマスクの荒い息 あ~、夏だと言うのに海にも行けず あ~、夏だと言うのにプールから 子供たちのはしゃぐ声が聞こえない どこまで我慢したらいいんだろう いつまで、ここに立ち止まっていれば 大きな声で笑えるのだろう あ~、レモンスカッシュのような あなたの笑顔は一番のご馳走だよ マスクを外した明るい笑顔で また一緒に街を歩きたい |