やちよ絵手紙の森美術館

2017年11月の絵手紙エッセー『こころの中まで』

季節は晩秋を迎えた
花も野菜も果物も
それぞれに季節感を感じる
唯一の物がある、この季節
私の描く果物の中で半分に割った
中の芯の様子を見て、つくづく
感動する事がある
どの野菜も果物も次の世代に
ちゃんと受け継がれる種を
抱いていることである、またそれが
とても綺麗で描きたくなってしまう
キウイはまるで花火が広がったように
種が細かく点在していて美しい
ミカンはひと部屋ずつに別れていて
自分を守っている
それから、それから私の好きなりんご
いつも隣り合わせで種が寄り添い
核となる部分がしっかりしている
どの果物も中心の心がとても美しい
私も心の中までちゃんと見せられる
正直な人間でありたいと思った

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