2016年9月の絵手紙エッセー『まあ、いっか』
風は少しずつだが 秋色を感じさせるようになった 夕暮れ時ともなると 草むらからコオロギや鈴虫たちの 鳴く声が聞こえてくる 夏の疲れもそろそろ出る頃だが 狭い庭の草は伸び放題 家庭菜園の様子ときたら見事に 収穫を終えた無残な姿をしている あれもこれも目に付くことばかり 体がついて行かない、そのぶん 目の前の夫に八つ当たりしてしまう 多くを語らない物静かな性格を 知りながら、ついつい愚痴を吐く 誰のせいでも無い私自身の加齢? 病名のない症状をお医者さんは こう付け加える『年齢相応ですよ』 しょうがないと、思いつつも 自分に腹立たしい いっか、いっか、まあいいか のんびり生きてゆこうかな |