やちよ絵手紙の森美術館

2015年12月の絵手紙エッセー『出会い』

いつもの
西向きの小窓から見える風景も
夕日の射す時刻ともなると、空は
茜色に染まり冬到来を思わせる
全ての葉を落とした樹々は殺風景で
とても淋しい
そして、その小窓から見える
一番高いポプラの木の上空の星は
暗がりが進むにつれ
さえざえする冬の夜空で最も輝く
さて、もうカレンダーは最後の一枚
急ぎ足で駆け抜けた月日が嘘のように
あれもこれも、やり残す事柄ばかり
この一年に出会った様々な出来事
この一年で出逢った沢山の人々
この一年で別れていった人
たった十二ヶ月の短い時間の中で
出会いや別れ、そして経験という財産
どれもこれも出会いから全ては始まった
こうして今、静かに一年を振り返って見ると
全ての出会いに『ありがとう』と伝えたい

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