2014年12月の絵手紙エッセー『ありがとう』を伝えたくて
街じゅうが何だか賑やかになって来た デパートの歳末商戦は一段と活発で 一年のしめくくりこそは今だ!と 言わんばかりに熱気を帯びている そんな中、静かな師走を迎えているのは 買ってきたばかりのシクラメンの一鉢 窓辺の白いカーテン越しの陽射しを受けて うつむき加減に咲く幾つかの花たちは ただ黙って、ただ静かに咲いている 午後のうつろな時間のせいもあって この一年の、過ぎ去った日々を回想するに ふさわしい静かな時が流れていた その日は、梅の花の便りが聞こえ始めた頃 大切な友人が一人、天国に召された それから桜の花の便りが届く頃、古い友人は 定年を迎えたご主人と郷里へと引っ越した そうそう、心を開いて何でも話せる彼女や 久しぶりに転勤先から戻って来た友人も居る 別れたり、出逢ったり、離れたり、戻ったり 一期一会の出逢いは今年も色々と賑やかだった そして、 そのどれにも『ありがとう』を伝えたくてhttp://www.yachiyo-etegami.jp/wp-admin/media-upload.php?post_id=343&type=image&TB_iframe=1 |