『さあ、竜よ』(2024年1月の絵手紙エッセー)
二〇二四年・辰年『竜』 天空をゆうゆう駆け巡る竜は 想像上の動物として英雄・豪傑者に 相応しい呼び名として古来より 使われてきた。何ごとをも恐れず 勇敢で勇ましく立ち向かう姿 特別にすぐれた天子(王)としての象徴 それが、今年の干支である 平和で豊かで誰もが幸せな人生を望むが 長い間には、そうはいかない 日々、混沌とした時代にあって 人間の幸せ観は?一体どういうものだろう AIに振り回される人間の価値は? 自然破壊は地球の危機とも呼ばれ どこまでも接点のない紛争が続き 人間の命の重さとは一体なんだろう 私は祈りたい どうぞ竜よ、この地球を救ってくれないか 天空から、その眼下に見える悲しみの中の 人々を救ってはくれないか 戦いのない平和な地球になるように 采配してはくれないだろうか |