首筋に師走の風が冷たい夜 カサコソ、カサコソ 枯れ葉が風に押され転がって行く カサコソ、 カサコソ 遠くから拍子木の音が近付いて 冬の夜空に声が響く 『火の用心、カチカチ 火の用心、カチカチ』 あれは確かに父さんの声 […]
2022年,
この頃、夕暮れが早くなった オレンジ色に染まる夕日を ゆっくりと楽しむ暇もなく あれよあれよと薄暗くなって 草むらからは秋の虫たちの 鳴き声が聞こえて来る 夕げの支度に取り掛かろうと 台所に入ると、テーブルの上に 昼間に […]
朝夕の風に秋の深まりを感じる あれだけの猛暑が嘘だったように 勢いを失っていた木々たちも 少しずつ頭をもたげ 高く青い空を見上げている 秋の訪れをいち早く 知らせてくれるのは萩の枝先 わずかな風にさえ穂先を揺らし ここよ […]
少しずつ夏の陽射しも陰りをみせて 朝夕の草むらから秋の虫たちの出番だ なぜか、ホッ!としたような気がして 空を見上げるとイワシ雲が広がっている ああ、やっと秋が来るんだなあ~ 厳しい暑さを振り返りながら 年齢相応の体力の […]
麦わら帽子の似合う季節になった 強い陽射しをさえぎり 時折、風に飛ばされながら 夏は今年もやって来た 青い空をニッ!と睨み付けて 暑さになんか負けないぞ と、ばかりに空を見上げる しかし、この夏 黄色一色のヒマワリ畑に […]
夏の陽射しは心を明るくする 夏の空は私を元気にする 夏の花は強い 青い空に向かうヒマワリの花 一面に広がる黄色 それは、ヒマワリ畑 もし戦争が起きていなければ 今年も黄色のヒマワリ畑が 延々と続いていただろう のどかな穀 […]
少しずつ、少しずつ 柔らかな陽射しを受けて 春は近付いているように感じる 木々には小さな、小さな膨らみ その根元の、ほっこらした土も いくぶん盛り上がりを見せて 地中深くからの息吹を感じる そして、 生け垣に違う、れんぎ […]
窓辺の白いカーテンが 柔らかな春の風に揺れている 陽射しはもう、充分に春を含み そこいらじゅうの鉢植えは いきいきと咲き誇り 明るい光のシャワーを浴びている 季節は光で感じるものだと言う それを一番先に受け取るのは 草花 […]
輝く朝日が燦々と降りそそぎ 新しき年を祝っているような 背中を押しているような 気負いを感じる。しかし 北国では雪のない新年を迎え とは言うものの年々、深刻化する 温暖化現象を危惧する人もいる 雪のない暖かな冬を喜べない […]
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