2021年11月の絵手紙エッセー『季節の恵み』
季節は北国から 少し冷たい風を連れてやって来る 木々の緑は赤や黄色に衣替え 野原の緑はこげ茶色と 白いふわふわの綿帽子に変わり 果物屋の店先にはリンゴが並ぶ ひと風が吹けば カサコソ、カサコソ、カサコソ 落ち葉の布団が重ねっていく 自然の移りは、ふと気が付くと エッ、夏はいつ終わったの? エッ、もう秋は始まっていたの? 誰に間う訳では無いけれど この日が夏と秋の境目よ、と線を引いて 決めたわけでは無いから 風の運んで来た匂いに任せるしかないの だから、今日から秋だと自分で決めて 秋を楽しむことにするのよ 店先に並んだ美味しいもので そう、今日から秋だ。と決めるの |