2021年5月の絵手紙エッセー『そのままを』
木々の緑はますます深くなり 木陰の恋しい季節を迎えました 巡り来る自然の営みを五感で 受け止めながら静かに今 緑色の風に吹かれている 春の柔らかな芽ぶきから緑葉へ 足取りは急ぎ過ぎている、と 誰もが口にするけれど 桜の花も空を見上げて歩くだけ 心躍る季節でさえも、じっと 家に籠ったまま窓の外を眺めた 誰もが溜め息をつく日々は いつまで続くのだろうか? コロナ禍の中でも楽しく 生きていく術を誰か教えてほしい これが日常と、ならない為に もう少し我慢して諦めずに暮らそう さて今年も撫子の花は咲きました いつもの年、いつもの季節に いつもの場所で、撫子の花です そうね私も私らしくいつものように そのままを生きればいいのよね |