やちよ絵手紙の森美術館

2013年7月の絵手紙エッセー『忙しいね』

風が、初夏の匂いを運んでやって来た
気がつけば何時の間にか暦は七月
木々の緑はすっかり濃くなり
木陰の欲しい季節を迎えている
昨日まで小さな蕾だった吊り鐘草が
今朝はもうみんな開いて
カランコロン、カラン、、、。
可愛い鈴の音を響かせている
自然はとても正直で、どの花も
どの木々も草もちゃんと
自分の出番をわきまえていて
季節の移り変わりを教えてくれている
そう言えば、夏の衣替えもまだだった
家中の窓をぜんぶ開けて大掃除
くぐもった空気をカラッ!と
初夏の風で吹き飛ばし入れ替えよう
ああ忙しい、忙しい
季節の変わり目はとにかく忙しい
心の中のモヤモヤも全部吹き飛ばして
初夏の風で大掃除、カランコロン、カラン
ああ、忙しい忙しい
みんなが言える社会が欲しいね

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