やちよ絵手紙の森美術館

2013年6月の絵手紙エッセー『みんながいるから』

『みんながいるから』
葉かげから柔らかな陽射しが零れる
キラ、キラ、キラ、キラ、、、。
小さな光の妖精たちは
重ね合う葉の上で飛びはねながら
仲間達とお喋りに夢中だ
二粒、三粒、五粒、くっついて
ねえ、窮屈じゃないのかい?
こすれあう肩は痛くないのかい?
人間同士なら狭い電車の中で
イヤ~な顔をして相手をにらむのに
ちょっと肩が触れ合っても
喧嘩になりそうな人間世界が
とても悲しい
もっと優しい心で繋がりたいよ
誰とでも信頼できる会話が欲しいよ
肩と肩が触れ合えば、もう友達だよ
人生、僅か七、八十年じゃないか
あっ!っという間の命を、もっと
心穏やかに生きていたいね
みんながいるから楽しい人生だったと
みんなが言える社会が欲しいね

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