2012年12月の絵手紙エッセー『星降る夜は』
師走に入るとなぜか心が騒がしい 街角の賑やかなイルミネーションも クリスマスソングも 静かな気持ちが駆り立てられて いつの間にか急ぎ足になっている もう少しゆっくりと もう少し静かに この一年を振り返っていたいのに その余韻も消えてしまいそうになる あの春の日、小さな小さな木々の芽は 暑い暑い夏の日に、大きな木陰を作り 人々の憩う場所となった。そして 季節はすぐに流れて秋風が吹き カラコロ転がる枯れ葉の音を聞いた日に 早めの冬を連れて来た 春、夏、秋、冬 今年もたくさんの人と出逢い 沢山の思い出を心のアルバムに綴じた そして、二度と逢えない人は星になり 聖夜の夜に輝くという そんな夜は あなたに逢いたい、もう一度逢いたい |