2012年10月の絵手紙エッセー『こころに花を』
爽やかな秋の風が吹くようになった 秋の空は、まるでガラス玉のように 透明で清らかで、どこまでも純粋で もし、こんな人間がどこかに居たとしたら それは到底、太刀打ちできるものではない 聖職者か天使か?あるいわ妖精か? それほど抜けるような青い空の 秋の一日がある。 なのに、日々の暮らしと言ったら あれやこれやと気を揉む事も多く 心が曇って濁ってしまう じっくりと秋の空を見上げて 詩人になりきることも出来ない 愚痴は言うまいと誓っても、つい 顔や態度に出てしまう愚かな自分 年齢を重ねれば少しは、ましになるかと 思いきや? 『七十は七十の失敗、八十は八十の失敗。 失敗があるから反省もあるんだよ』と 八十を半ばにした母の言葉である 少し救われた気がした。明日から 心にいつも明るい花を咲かせてみようと思う。 |