2012年4月の絵手紙エッセー『一歩ずつ』
桜の花が見頃を迎えた その桜の下の校門をくぐり 夢いっぱいに歩いて行く姿は 誰が見ても輝いて見える たとえ危なげな足取りであっても 道に迷いそうであっても 先に手を出してはいけない 黙って見守る勇気を持ってほしい 遠くから支える目なざしがあれば 決して踏み外す事はないと 信じて待っていて欲しいのだ 真新しいスーツの似合う若者達 ぎこちないネクタイの結びめが とても輝いて見える 失敗や恥を恐れては駄目だよ いいんだよ、そのままの生き方で 一歩ずつ転びながら怪我をしながら 覚えてゆくのだから。 誰でもが、そうして学んで来たように ヨチヨチ、ヨチヨチ 一歩ずつ、いっぽずつ進めばいいよ |