やちよ絵手紙の森美術館

2011年12月の絵手紙エッセー『真っ赤な夢』

ふと気が付くと冷たい木枯らしに
コートの襟を立てて歩いている
いつの間にか街は師走の賑わい
まるで、何事もなかったような
人々の暮らしは100%の幸せが
いっぱい詰まっているような
そんな平和で明るい街に見えくる
だけど・・・・・・。
ちょっと後ろを振り返ってごらんよ
3月11日、もうすぐ桜の花が咲く頃
大きな哀しみが日本中を包み込んだ
津波に押し流されて行く沢山の家々
町並みや海の上を走る火柱
目に見えない原発の恐怖
長い日本の歴史の中でも誰もが
忘れる事のできない、その日
季節は今、クリスマスソングが流れる
花屋の店先には真っ赤なポインセチア
さあ、前だけを向いて歩き出そう
平和で豊かな日本になる夢を
また、みんなで一緒に追いかけようよ

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