やちよ絵手紙の森美術館

2011年11月の絵手紙エッセー『やっぱり君か』

カレンダーも残り二枚となった。
朝夕の冷え込みが一段と身にしみて
もうすぐ冬が来ることを知らせている
カサコソ、カサコソ、カサコソ、、、。
色付いた枯れ葉たちの賑やかな声が
木の枝から離れる準備をしている
『今年はいろんな事があったよなあ~』
ポプラの葉が溜め息をついて枝から落ちた
『来年もまた会おうね~』
もみじの葉が赤い色をして手を振った
それぞれの木の葉は枝々から離れて
足元のふかふか布団にくるまって寝る
『さて、そろそろ起きるか!』
松の木の根っこで、やっと目を覚ました
松茸が大きなあくびをして空を見上げる
『やっと僕の出番がやって来たよ』
秋の食卓には欠かせない王様は
やっぱり君か!
なくてはならない存在、大切な人
ここに居なくてはならない人
私ももそんな人間になりたいなあ~。

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