2011年10月の絵手紙エッセー『待つ時(とき)』
ふと気が付くと暦は十月 食卓には秋の実りが並べられて 食欲をそそる季節の到来を感じる 辺りはすっかり秋、私は慌てて夏物の しまい支度を始めた。今は 少し色あせたTシャツもブラウスも 買ったばかりの頃は、何処へ着て 出かけようかな?と 嬉しい想像をしたものだ。そして 小さな旅のスナップ写真にはどれも 同じ服を着た私が写っていて たくさんの思い出が残っている 旅に出る前も、どこかへ出かける前も ワクワク、ドキドキ、 子供の頃のように嬉しいし 何かを待っている時は楽しいものだ しかし、人間は何故か取り越し苦労や 先の事を憂いたりしてしまう。こうして 自然がちゃんと秋を運んでくれるように 明日という日を楽しみに待ちながら ゆっくり生きてみようと思う。 ほら、秋が美しく色付いて来たよ。 |